外資系企業の内定で就活が有利になる?
一般的に外資系企業は就職難易度が高く、上位校の学生の人気度は上々です。
昔は国家公務員を志望していたような東大生も、今は外資コンサルを目指すようになったと言われるほどです。
そういった人気の背景から、外資系企業の内定を持っていることは一種のブランドになってきています。
内定の森の読者の皆さんも、少なからず外資系ブランドに惹かれている人は多いでしょう。
また外資ブランドが拡大解釈されるにつれ、いつしか「外資内定=就活で有利」というような方程式が就活生界隈に広まっています。
しかし果たして、外資内定の印籠はどこまで効力があるんでしょうか?
内定の森の体験談ベースで、外資内定のメリットについて解説していきます!
「外資内定=有利」のウワサはどこから?
そもそも、外資内定が就活で有利というのはどこから流れてきたウワサなのか。
内定の森的には「総合商社が外資内定者を囲っている」というウワサが拡大解釈されたものと考えています。
後で詳述しますが、確かに総合商社の選考において外資系企業の内定を持っているのが有利になる場面もあります。
しかし、だからといって一概に「外資内定=就活勝ち組」となるわけではないことに注意しましょう。
一概に外資系企業の内定が有利とは言えないことに注意
そもそも、外資系企業の内定を持っていると有利になると考えられる理由は以下の通り。
「その年の就活生の中で相対的に優秀である証拠だから」です。
と考えると、外資系企業であっても「毎年内定者を多く出す」「選考倍率が高くない」企業の内定を持っていても箔付けになるわけではありません。
とすると、文系のビジネス職(いわゆる総合職)で、内定を持っておくと有利になる業界はどこでしょう?
やはり「外資系戦略コンサルティング」もしくは「外資系投資銀行(特にIBD)」に絞られていくはずです。
次点で「外資メーカーのマーケティング職」ですが、こちらは主に日系メーカーに対しての箔付けの意味合いが強いでしょう。
戦略コンサルティング業界でも近年は1社あたり20~30人程度と多めに内定者を出すファームも増えましたが、まだ「内定価値」の効力は残存していると考えて間違いないです。
戦略コンサルから内定をもらえる学生はやはりベースの思考力があるため、その能力を欲する企業が一定数あるのは事実でしょう。
外資系投資銀行は次点で選考難易度が高く、内定者の数も少ないことから「内定価値」は引き続き高い傾向にあります。
「留学をしていた」「体育会でレギュラーを張ってた」「起業していた」などの特筆すべき実績がなく、自分の能力を示すための客観的な証明書が欲しい人は、戦略コンサルや外資系投資銀行の選考を受けるのをオススメします。
外資戦コン・外銀内定のメリット一覧
それでは、外資内定によって有利になる業界はどこでしょうか?
実際に外資内定の「振りかざし方」も合わせて解説していきます!
競合他社の選考で有利になる可能性がある
まず大前提として、同じ業界の企業の内定を持っていると競合他社の選考で多少有利になります。
戦略コンサルティングファームだと他社の内定実績はあまり見られないものの、他社の内定を持っているとファームごとの比較も可能になるので、自分自身にとって有用なものとなるはずです。
外資系投資銀行の場合、本選考の時期が1~2月頃に集中しているので上手く使うと効果的に自分の実力を3割増しに見せられます。
例えば1月第2週に外銀A社から内定が出たとします。
1月第3週に外銀B社の面接だった場合「つい先日A社から内定が出たのですが…」とそれとなく伝えてみましょう。
場合によってはB社の選考を特別に早めてくれたり、自分の評価がカサ増しされて内定を取りやすくなったりします。
またゴールドマン・サックスは本選考時期が3月とやや遅めなので、他社の内定を持っていると多少のゲタ履かせはしてくれる傾向にあります。
※2018年12月追記※
GSも2020年卒から全部門でウィンターインターンが開催されることになったため、情報が判明次第追記します。
もちろん内定確約となることは決してありません。
ただ会話のネタにもなりますし、他社との比較ができるという点で有利になるでしょう。
総合商社の選考で有利になる
「ウワサ」として囁かれていますがこれは事実でしょう。
特に三菱商事は外資系内定者へのコンタクトを積極的に取っており、外資系戦略コンサルや外資系投資銀行内定者の「引き抜き工作」が毎年の至上命題です。
というのも三菱商事は「経営人材の育成」を総合商社の中でも積極的に掲げており、経営人材になるポテンシャルを持つ優秀な学生を欲しているからです。
自分の客観的な能力照明として、外資戦コン内定や外銀内定は多少有利になると言えます。
ただ最も優遇されるのは「体育会出身者」「留学経験者」であることに間違いなく、外資内定者はあくまで次点であることに留意が必要です。
本当の勝負は総合商社の本選考面接であることは忘れないようにしましょう!
ベンチャー企業から囲い込みを受けられる
ベンチャー企業の多くは経団連に加盟していないため、採用フローが確定していないことがほとんどです。
長期インターンルートで直接内定を出したり、夏の短期インターンから内定を出したり、はたまた面接のみで内定を出したりと採用方法は様々です。
基本的には「優秀かつ気概のある学生は採用したい」というのがベンチャー企業の本音なので、コンサルティングファームや外銀に内定をしていると、たまに声を掛けられたりすることがあります。
大抵はご飯を食べながらの面談だったりするので、美味しくご馳走されてきましょう(笑)
社風とフィットしていると判断されれば、そのまま自然と本選考に乗せられて内定となる場合もあります。
戦略コンサル業界や外銀業界は「成長」「裁量権」「優秀な同期」などと言った就活生の好きな言葉と親和性がありますが、今後はもしかするとベンチャー企業のほうがこれらの言葉に合う業界になるかもしれません。
新卒の入社先として魅力的だと思った企業に出会える可能性もあるため、外資内定は有利に働くと言えるでしょう!
他社を受ける際に「〇〇内定してますがあんまり合ってなくて~」と言える
これは日系大手にも通じる万能な戦法です。
「内定を持っている」ということで客観的な能力証明ができる上に説得力を持って内定先を否定し、志望企業に擦り寄ることができます(笑)
「A社から内定を持っていますが、社風的に合わないと感じました。
そもそもアドバイザリー業務が自分に向いていない気がしたので、やはり▲▲業界の御社がいいです」
このように面接官に伝えると、事業会社であればウケはいいでしょう!
自分の心理的に安心できる
なんだかんだ、これが一番デカいかもしれません(笑)
就活全落ちでないことが確定し「最悪ココに行けばいいや」という保険が手に入るわけなので。
内定を持っているからこそ、他の企業に強気な質問をぶつけられたり、自分のパフォーマンスを発揮しやすくなったりと、プラスに働く場面が多かったです。
まとめ
以上、外資内定に関する真実を体験談ベースでまとめました。
戦略コンサル・外資系投資銀行・外資メーカー等の内定を獲得し、他業界の選考を優位に進めましょう!