グループディスカッションの突破にはコツがいる
選考ステップで必ずと言っていいほど登場するグループディスカッション。
毎年の就活生の悩みで多いのは「グループディスカッションの突破方法が分かりません」というもの。
どんな発言をしたらいいのか分からず、風のように過ぎていく論点。
へらへらした奴がファシリテーションをして薄っぺらい施策になっているにもかかわらず、そのひっくり返し方も分からない。。。
そういった不満を持っている就活生の人には、少しだけでも役に立つ記事になっていると思います。
事実として、グループディスカッションにはコツが要ります。
もう一度言います。
グループディスカッションはコツゲーです。
その前提を踏まえてこの記事を読み進めてみてください。
そもそもグループディスカッション選考の目的とは?
まずはグループディスカッションを企業が課す目的から考えてみましょう。
大前提として個人面接とグループディスカッションの人数を考えてみてください。
個人面接は社員1~2人に対して学生は1人ですが、グループディスカッションは社員1人につき学生5~7人は見られる設計になっています。
要するに「コスパが良い」んですね。
新卒採用に掛けるコストが省けるので、序盤の選考段階ではグループディスカッションを導入してバサバサ切っていくのが効率的なわけです。
特に1次選考に参加する学生は玉石混交状態なので「何となく良さそう」と思える学生をまずはピックアップする必要があります。
その「何となく良さそう」と思われるかどうかが、グループディスカッションを突破できるか否かの分かれ目だというわけです。
明確な判断軸は存在しません。
しっかりとした判断軸で学生を評価するフェーズは2次選考以降の個人面接で十分ですからね。
その手前段階のグループディスカッションの評価軸はある意味適当だと言えます。
グループディスカッションの成長ステップには5つある
では、グループディスカッションを上達させて1次選考をラクラク突破してくためにはどうすればいいのでしょうか?
ここで内定の森流の5ステップが力を発揮します。
①:発言をする
まず第一段階として、発言をしてください。
「は?そんなん誰でもできるわw」って思うかもしれませんが、そうやって天狗になってる人ほど結構だんまりしちゃうんですよ。
どんなにお題について思考を巡らせていたとしても、評価者側には発言をしないと伝わることがありません。
発言ができない人にありがちなのは「さっきまで話されていた論点を理解したと思ったら次の論点に移っていて、またそれを理解し終わったら次の論点に…」というイタチごっこ状態。
こういうタイプの人は、全てを理解しようとする姿勢をあきらめたほうが良いです。
理解は6~7割でいいので、3~4割の「何かを発言しよう」という姿勢を取り入れましょう。
こうすることによって、議論の波に最低限ついていくことが可能になります。
議論の波に乗っているうちに理解が深まったり、新たなアイデアが生まれてくることも少なくありません。
最初は「そうですね~」「確かにその点は重要ですね」「なるほどなるほど」「私も〇〇さんと同じ意見でした」というような”無価値”な発言で結構です。
②:良い発言をする
議論の波に乗る癖がつけられたなら、次のステップとして大事なのは「良い発言」をすること。
議論の本質を突く発言をしたり、間違った方向に行きそうだった場を一旦落ち着かせたり、論点を設定したり、そういった発言がいわゆる「良い発言」と呼ばれます。
グループディスカッションの講座などに数回参加すると何となく評価される発言の感覚がつかめるようになります。
周りの上手い学生を真似して、まずは口ぶりからでもいいので「良い発言」をしそうな雰囲気を出して行きましょう。
そのうちだんだんとそれが馴染んできて、議論の骨子が見えてくる瞬間が来るはずです。
③:良い発言を良いタイミングでする
「論点はプロセス順に大きく4つあって~」
「そもそもなぜA社はこのサービスを提供してるんですかね?××という目的以外にもありそうな気がして~」
といった良い発言ができるようになってくると、次はそれを最大価値の発揮できる瞬間に差し込めるかどうかが重要です。
というのも、たとえ「良い発言」だったとしても時間を間違うとただのクラッシャー発言になってしまう恐れがあるからです。
さっきの「そもそも~」みたいなのは、議論の序盤~中盤で変なファシリたがり屋が明後日の方向に進んでいっているときに効果的です。
しかし議論の終盤で何となく結論がまとまりそうなときに「そもそも~」と言うと、議論に水を差すことになります。
周りから見れば「なんだこいつ(死ね)」となるのは確実です(笑)
ここまで極端でなくとも、今の議論の波と明らかに離れている発言すると、その発言が良かろうと悪かろうと流されてしまいがちになります。
しかし議論が紛糾したときに「良い発言」をすると、それはたちまち突破口を開く発言になります。
序盤で議論がフニャフニャしているときに「みんなの意見をまとめると大きく3つの論点になっていて~」と話すと、周りから「この人やるな」と思われますし、企業の人からも「おっ」と思われます。
「良い発言」にはこういった見せ方のコツも必要なんです。
④:良い発言を良いタイミングでしまくる
良い発言を良いタイミングでできるようになったら、あとは良いタイミングでしまくればいいだけです。
序盤だったら論点整理および議論の発散、中盤だったら深掘りをする論点の決定、終盤だったら議論を収束へ向かわせる発言が評価されます。
こういったフェーズの移り変わりにおいて最初に主導権を握れる発言をバンバンしていきましょう。
⑤:良い発言を意図的にコントロールしながら差し込む
しかし④をやりすぎると却って評価されない企業もあります。
コンサルティング・ファームならば間違いなく評価はされますが、日系大手だと評価は5分5分でしょう。
というのも「協調性がないように見られる恐れがある」からです。
GDの真のプロは「時には敢えて自分の思考力アピールを抑えて、バカに見せたり愛嬌のあるように振舞ったりする」ことができます。
ただ議論のキモになる部分では「良い発言」を差し込めるので、地頭のアピールもさりげなくできています。
こうなると企業としては「落とす理由がないから通す」となるわけです。
何かがキラッと光るわけではないものの、パラメータがバランス良く散らばっているために落とす理由がないんです。
この領域に達するとグループディスカッションでは120%落ちなくなります。
お題を聞いた瞬間に「まあこの辺が論点になりそうだな」と思っておきつつ、他の学生に敢えてファシリテーションをさせる。
序盤は「そうですね~」「確かに」などと相づちを打ちながら議論に乗るが、そのうち議論は煮詰まるフェーズを迎える。
その瞬間に「もしかすると今まで考えていた切り口よりもこっちのほうが良いかもしれません。というのも~」と面舵一杯な発言を差し込む。
そこからはもう独壇場。
自分の組み立てた論点に周りを惹き込み、気づけば自分が議論を主導している…
こういった見せ方ができる学生は、一年に3%もいないでしょう。
みんな「論点が思い浮かばない」「論点は思いついたがついしゃべり過ぎてしまう」のどちらか二つなので。
地頭と人柄をバランスよくアピールすることができれば、それだけでグループディスカッションの突破は容易なのです!
グループディスカッション能力を鍛えるには?
さて、グループディスカッションの概念は分かりました。
あとは実戦練習を少し積めば簡単にレベルアップできます。
グループディスカッションの練習を積むには、就活支援サービスのGD講座などが手っ取り早くておススメです。
Goodfindやネクスベルも勿論いいのですが、内定の森として敢えてオススメしたいのはビズリーチ・キャンパス。
「OB:OG訪問サイトでしょ?」とばかり思っている人が多いかもしれませんが、不定期で会員向けにGD講座を受けることができます。
ビズリーチ・キャンパスのグループディスカッションに参加した友人にヒアリングしたところ、他の就活サービスと違った学生の層とGDができて凄い勉強になったと言っていました。
内定の森として「アツい」と思っていたビズリーチ・キャンパスでしたが、やはり実態もそのようですね!
まとめ
以上、グループディスカッション突破のコツについてまとめました!
今回は概念的なことを中心に述べてきましたが、ぶっちゃけこれがちゃんと理解できればGDは突破できます。
ブックマークして何度もこの記事を読み返してくださいね!
具体的な対策方法については以下の記事もチェック!