外資系企業を目指す就活をしているとよく聞くワードが「セカンドティア」という用語。
「トップティア」の対義語として使われているようですが、日本語で明確に定義されているわけではありません。
和訳すると単純に「二流の」という意味になるので若干のディスりのように思われますが、実際に現役社員さんも実際に使う用語なのは事実です。
外資系投資銀行やコンサルティング・ファームの就活の中で使われる”セカンドティア”の意味は「第二階層の学生が就職する先」という意味合いで使われていると考えて差し支えないでしょう。
すなわち「最優秀層ではない準優秀層がトップティア企業に落選し、最終的に落ち着く先」ということになります。
では実際にセカンドティアと呼ばれる企業はどういったところなのでしょうか?
内定の森が思うに、以下のような企業が該当すると思われます。
あくまでこれは就活界隈で言われていることをまとめただけで、決して誹謗中傷する意図はないことをご承知の上でご覧くださいね!
■ 外資系投資銀行
シティ・グループ、UBS、バークレイズ、ドイツ銀行、クレディ・スイス証券、BNPパリバ■ 戦略コンサルティング・ファーム
アーサー・D・リトル、Strategy&、ドリームインキュベータ、ローランド・ベルガー、アクセンチュア(戦略)
セカンドティア企業に対して難しいのは「志望動機をどう押し出せばいいか」ということですよね。
というのも普通に考えたらどの就活生もトップティア企業に行きたいわけで、わざわざ2番手以下の企業に行きたいとは思わないからです。
これは採用側も重々承知の上なので、志望動機に関しては結構詰めてくる場合が多いです。
学生側としても相手を納得させるための文句を考えておかなくてはなりません。
方策の1つ目は「案件の強みや特徴で押していく方法」です。
これは主にコンサルティング・ファームに対して適用可能な方策ですね。
例えばアーサー・D・リトルであれば理化学系の案件が多くなる傾向にあります。
ドリームインキュベータなら純粋なコンサルティングの他に事業投資部門も存在しています。
アクセンチュアの場合はITコンサル部門の強みを生かして、上流から下流までを一つのファーム内で完結させることができます。
セカンドティア企業であっても領域特化や戦略特化によってそれぞれ棲み分けがなされているため、その強みを最終面接などで言えば問題ないでしょう。
方策の2つ目は「社風とのマッチ度を押していく方法」です。
外資系投資銀行はコンサルティング・ファームと異なり、事業上の棲み分けがあまりなされていません。
というのも施策がM&Aか資金調達しか基本的にはないので、差別化要素がほとんどないんですね。
というわけで、割とトップティアとセカンドティアの序列が明確につきやすい業界と言えます。
そんな中で学生側がアピールできることとしたら「社員さんの雰囲気が好きで自分もココで働きたい」といった人柄面でしょう。
事業場の強みをハード面とするなら、その逆のソフト面を押し出して志望度をアピールしようというわけですね。
「このハウスはどういう雰囲気なのか」「感じた社風をどのように面接で伝えると社員さんも納得してくれるか」といった部分に注意して、会社説明会やサマーインターン等に参加してみてください。
そこで得た情報をもとに、ウィンターの本選考の際の面接で「御社のイベントに参加した際に〇〇というように感じ、そのような社風が自分に合っていると思いました」と答えましょう。
場合によっては二枚舌・三枚舌を使ってしまうこととなりますが、背に腹は代えられません。
その場で機転を利かせて乗り切り、まずは内定を獲得できるよう頑張りましょう!
時々来るのがこのような質問。
もともとコンサル志望だったが、コンサルはセカンドティアしか受からなかった。
しかし試しに受けてみた外銀はトップティア企業から内定がもらえた。
これってどっちに行くべき?
贅沢な悩みではありますが、本人にとっては深刻な悩みです。
内定の森としては「自分が良いと思うほうに行ってください」としか公式な回答はできません。
しかし現役社員の働く姿を客観的に見て言えるのは「トップティア企業のほうが案件も多く、良い案件にアサインされる可能性も高い」ということ。
やはりセカンドティア企業だと、会社のブランド力というよりもパートナーのカリスマ性に依存して案件を引っ張ってくる場合が多いんですよね。
そうなると仮にそのパートナーが会社を辞めてしまった場合、企業のとしてはかなりの弱体化を強いられることになります。
こういった不安定さはトップティア企業だと起こりにくいため、トップティアのほうが安定して良い案件に入れる可能性が高いわけです。
しかしこれは本人の適性を無視した上での事実なので、自分にコンサル適性があると思えばコンサルの内定承諾をするのも十分アリだと思います。
悩みに悩みぬいて、最後は直感で選びましょう!
以上、セカンドティア企業に関する考察でした。
トップティア・セカンドティアという言葉はありますが、セカンドティア企業も客観的に見れば十分名門企業と言えます。
内定を獲ることは至難の業なので、慢心することなく謙虚に選考に臨みましょう!
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