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戦略コンサル内定への道Vol.5【ジョブ・インターン対策編】

戦略コンサルティングファームのジョブ・インターンの対策記事です。

筆記試験やケース面接を潜り抜けてきた皆さんはきっと地頭はあるはずです。

あとはジョブ・インターンの突破のコツさえつかめば、きっと内定は近いと思います。

今回はコンサルティングファームのジョブについてまとめましたので、ブクマして何度も見返してみてください!

最終試験であるジョブ(インターン)

筆記試験・ケース面接を無事突破した皆さん、おめでとうございます!

いよいよ内定前の最終試験であるジョブ・インターンが始まります。

基本的にどこの戦略ファームからもジョブ・インターンから直接内定が出るので、ここが勝負どころになるのは間違いありません。

ぜひ自分の実力をアピールして内定を勝ち取ってください!

戦略コンサルのジョブ・インターン日程例

戦略コンサルのジョブ・インターン日程に関しては1Day~4Daysとバラつきがありますが、基本的に以下のようなコンテンツが盛り込まれています。

会社紹介・パートナー講演

会社の歴史・会社の強みとする業界などの説明のほか、パートナーは「今後コンサルタントとして一流になるためのマインドセットやスキルセット」について講演してくれる場合が多いです。

非常にインサイトフルな講演であることが多いので、ビジネスパーソンとして活躍するための情報として吸収しておきましょう。

お題発表

チーム内の自己紹介も終わるといよいよお題発表です。

外資系投資銀行のジョブ・インターンと違い、コンサルティングファームのお題は様々です。

〇〇株式会社の次期成長戦略を考案せよ

▲▲業界の未来予想をしつつ、〇〇株式会社の新規事業を立案せよ

といった形で出題されるのがオーソドックスと言えます。

グループワーク

A.T.カーニー以外のファームではグループワークが採用されています。

多くのジョブ・インターンではチームごとにメンターとして社員が入ってくれているので、全ての振舞いが評価対象であると思ってください。

以下のような論点を押さえつつ、プレゼン資料を作っていきましょう。

① 現状分析

3C(市場・競合・自社)分析によって、自社が今後どのような市場に参入すべきか/どのような切り口で参入するか、といった戦略・戦術面の示唆出しを行ないます。

② 施策立案

戦略・戦術といった方向性が決定した後、具体的な施策について思考を深めます。ビジネスモデルは勿論のこと、参入方法(自社参入・業務提携・買収など)も落とし込んでいくことが求められます。

③ 定量的なインパクトの検証

実際にその施策によって、どの程度の売上や利益が見込めるのかの検証を行ないます。現在の売上規模に応じて、どの程度の事業規模になればいいかのレベル感は意識しておきましょう。

④ 資料作成

パワーポイントによってプレゼン資料を作成します。パワポのテンプレは内定の森でも有料配布しているのでご検討ください!

中間発表

ファームによっては、パートナー等のシニア層へ中間発表をする機会があります。

資料はできていないまでも、どの辺りが主要な論点になりそうかの当たりはつけておきましょう。

思考の方向性のセンスが見られていると思ってください。

最終発表

資料作成を終えると、最終日にプレゼンをすることになります。

外銀のジョブに比べて質疑応答が評価の重点となっているわけではなく、発表の仕方などを満遍なく見られていると考えていいでしょう。

懇親会

順位発表なども兼ねて、最後に社員との懇親会が用意されています。

これまでのプロセスで能力面についての評価はなされているので、ここではより多くの社員と話して記憶に残る努力をしましょう。

ジョブ・インターンの評価ポイント

一般的にコンサルティングファームのジョブ・インターンで見られている部分は大きく2つ。

① 思考力

戦略の方向性は正しいか/戦略を具体的に深められているか

② 対人力

チーム内で不快なコミュニケーションを取っていないか/社員(将来の上司)に適切なアドバイスを求めているか

「頭さえよければ内定が取れる」と勘違いしている学生も多いのですが、あくまでコンサルはお客様商売です。

②の対人力(コミュニケーション能力)も評価軸として大事になることを忘れてはいけません。

自分を上手く見せるために、まずはチーム内でどのようなメンバーがいるかを把握しておきましょう。

例えば「クラッシャー候補」「思考力強め系」「コミュ力お化け」「内定獲得候補」みたいな感じで、自分の班のメンバーを分類するのがおすすめです。

その中で自分がどのような役割を担うのが適切かを考えましょう。

クラッシャーがいるのなら序盤はクラッシャーに泳がせつつ、徐々に論点の軌道修正をするような発言をして場の支持を集める…

思考力強め系が多いのなら、現実に即した意見を述べて「手触り感」のある施策に仕上げるよう仕向ける….

左脳も右脳も抜群な優秀学生がいたら、その学生の意見に乗りつつ補足をする…

色々な立ち回りを考えておいて、自分をより良く見せる努力をしましょう。

各社別ジョブ・インターンTips

最後に、コンサルティングファーム各社のジョブ・インターン突破をするにあたって、役立ちそうな情報をまとめました。

あくまで体験談ベースの話なので、完全な確証がない情報であることに留意して参考にしてみてください!

マッキンゼー・アンド・カンパニー

マッキンゼーは他のファームに比べて「人格的な優秀さ」を重視している印象がかなり強いです。

思考力がある左脳型の学生だからといって、内定が取れるとは限りません。

チーム内で円滑なコミュニケーションが取れているか、社員からのアドバイスをどのように議論に組み入れるかといった性格面が大事です。

変にメンバー同士でマウンティングを取ることなく、素直さや誠実さを見せながら思考力をアピールする姿勢が大事です。

また19卒から筆記試験で英語がなくなったことからも分かる通り、英語力の有無は選考段階でそんなに考慮されません。

純ジャパであろうと内定できるチャンスは大きいので、変に気負わなくて大丈夫でしょう!

ボストン・コンサルティング・グループ

BCGは様々な選考ルートを引いていることで有名です。

内定の森が把握してる限りでも、以下のような選考ルートが存在します。

① 内定者経由での紹介ルート

食事会や1Dayジョブなどに呼ばれる

② 女子学生向けルート

会社説明会や食事会などを経て、ケース面接なしで1Dayジョブに呼ばれることがある

③ 理系院生ルート

食事会や面談の中で地頭を確認され、優秀者は1Dayジョブや3Daysジョブに呼ばれる

④ 選抜コミュニティルート

ネクスベルやAlternative Internships経由で食事会へ送客される

⑤ 正規ルート

ES・テストセンター・ケース面接を経て、1Dayジョブもしくは3Daysジョブに呼ばれる

ご覧の通り理系院生(特に東大)や女子学生への優遇が強いファームであるので、これらの属性に該当する人は積極的に裏ルートを狙いましょう。

女性の場合、夏の1Dayジョブから直接内定が出ることもしばしばあるので意外とチャンスは大きいと思います。

お題であったり評価ポイントであったりは一般的なコンサルティングファームと変わりません。

オーソドックスなケース対策が一番効果的なコンサルティングファームと言えるでしょう。

勿論、内定難易度は高いですが(笑)

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ベイン・アンド・カンパニー

筆記試験の後にケース面接を2回もしくは4回行なった後、通過者はジョブに呼ばれます。

ベインのケース面接経験者なら何となく感じるかもしれませんが、ベインは非常に思考の緻密さを要求してくるファームと言えるでしょう。

デュー・デリジェンスの案件が多いと言われることからも、細かい部分のロジック感覚や定量的感覚があるかどうかが評価ポイントとして大きいと思います。

ただ、思考力偏重の評価体制とは必ずしも言えません。

チーム内で議論を引っ張っていた人であっても、他人の意見を否定したり下手に論破しようとしたりする学生は嫌われます。

ベインはジョブの後に2回程度のケース面接をした後に内定が出ますが、クラッシャー傾向にある人はジョブ止まりであることが多いです。

思考の緻密さにこだわると、ついつい議論の枝葉でメンバー内で口論になりがちですが、詰めるところと引くところのバランスは大事になってくるでしょう。

A.T.カーニー

戦略コンサルティングファームの中で、唯一個人ジョブを行なう会社です。

AIカーニーの個人4Daysジョブは身も心も鍛えられる時間となるので、内定がもらえなくとも参加する価値は高いと思います。

4日間の中で基本的に3~4人1組で1つの部屋に配属され、それぞれ違うお題を渡されます。

別々のお題を同じ部屋で行なう作業になるので、他人からのアドバイスは一切ないと考えましょう。

そして、夕方にメンター社員へ進捗報告や簡単なディスカッションを行なう機会があります。

自分のアウトプットの質を上げるため/高評価を付けてもらうためのポイントは、このメンターの活用方法でしょう。

「〇〇という仮説を持って検証した結果、ここまで進んでいる。

次はこういう論点を解消していきたいと思っているが、他に足りない点はあるか?」

このようにメンターと建設的な議論ができるか否かが重要です。

メンターからの高評価が付くと、最終日のシニア陣へのプレゼンの際に「1軍部屋」へ呼ばれます。

「1軍部屋って何?」と思われた方!

最終日のプレゼン部屋は2つ用意されているのですが、片方が「1軍部屋」でもう一方が「2軍部屋」と巷で呼ばれているんです!

1軍部屋に呼ばれないと、どんなに最終日のプレゼンが良くても内定獲得は難しいと言われています。

したがって最終日までのメンターディスカッションで高評価をもらい、1軍部屋に呼ばれることが最低条件になってきます。

コンサルタントとして生きていくためにも重要なスキルとなるので、ジョブのうちからできるようになっておきましょう!

アーサー・D・リトル

ADLのジョブ参加者の8割は理系院生です。

文系学部生はほぼ存在しないため、理系院生の人は積極的に受験していくことをオススメします。

3人一組でチームを組みジョブを行うわけですが、平均としてチームから1人がその後のケース面接へ呼ばれて内定が出るかどうかという倍率になります。

したがって、チーム内の議論を主導する必要はありそうです。

チームを主導するうえでキモになるのは「円滑にチーム内のコミュニケーションを回す力」でしょう。

理系院生が多い分、意図せずとも喧嘩口調になったりロジックの細かい部分で対立したりする風景が非常に多いです。

こういった争いをしているうちはアウトプット作業が止まるため、できれば円満に解決して議論を前に進めることが重要です。

そういった能力を発揮してチーム内を上手く回していくと、社員からの評価も付きやすくなるでしょう。

Strategy&

Strategy&はオーソドックスなコンサルティングファームのジョブと言えるでしょう。

参加者の属性も文系・理系と散らばっているうえ、学歴も東大早慶が大多数を占める、という典型的な分布になっています。

ジョブを通過すると1~2回のケース面接の後に内定が出ます。

1チーム(5~6人)当たり2人程度が次の選考に呼ばれますが、論点設計に貢献する発言を繰り返していけば自ずとジョブ突破は近づくと思います。

ローランド・ベルガー

19卒では冬のみインターン開催がなされました。

19卒夏は選抜コミュニティ(ファクトロジック・エグゼクティブ、ネクスベル)に所属する優秀な学生を裏で送客してもらい、ケース面接3~4回で内定を出す戦略を採っていました。

しかし結局ほぼ全員が内定辞退をしてしまった事実があり、20卒からは再びインターン形式の選考に戻したという経緯があります。

したがって、ケース面接で測れる論理思考能力以外の面をジョブで見たいという部分が大きくなっていると考えられます。

具体的には、社風へのフィット感(人柄・性格)と言ったところでしょうか。

ローランド・ベルガーの社風を一言で表現するのは難しいですが、男性社員比率が他ファームと比べても多いような印象を受けます。

男系社会の中でウケが良い人(雑談力、後輩力があるなど)は高評価を受けやすいでしょう。

クライアント企業への常駐案件も多いようなので、日系のクライアントに馴染めるような性格の持ち主を欲しているのかもしれません。

アクセンチュア(戦略)

アクセンチュアの戦略部門のインターンは夏のみの開催です。

ウィンターインターンはビジネスコンサルタント職のインターンのみ開催されます。

(場合によっては、戦略部門でも冬にケース面接のみの本選考が開催されるときがあります)

したがって、サマーにエントリーをしておくことがかなり重要と言えます。

アクセンチュアのジョブの特徴としては、ITやデジタル系のお題が出やすいといったところです。

それもそのはず。

米国で上場している世界最大級のITコンサルティングファームですから、テクノロジーに強みを持っていることは明白ですね。

ジョブ内の施策を考えるときも、デジタル技術を駆使した未来志向の方向性にすると無難でしょう。

1チーム(5~6人)当たり、2~3人が次の面接に呼ばれて内定が出ます。

次の面接は意思確認程度なので、基本的にジョブを通過すればほぼ内定確実と言っていいでしょう。

ドリーム・インキュベータ

外資系志望者がこぞって受験をするコンサルティングファームとなったDI。

「表ジョブ」と呼ばれるサマースタディ(2Days)を通過すると、8月に開催される3Daysの「裏ジョブ」に進みます。

この裏ジョブを通過したのち、社長との最終面接を済ませて内定が出ます。

ドリーム・インキュベータは他のコンサルティングファームと異なり、事業投資を行っている会社でもあります。

経営陣として出向する場合もあるため、アドバイザリー適性(≒思考力)のほかに事業推進力(行動力)も見られていると言っていいでしょう。

綺麗なフレームワークを駆使するのではなく、泥臭く経営に携わっていけそうかのポテンシャルも見られていると考えてください。

したがって、思考力×行動力の掛け算が一定以上を超えていないと内定は難しいと言っていいかもしれません。

DIに関しては個別にまとめた記事があるので、気になる方はぜひ一読してみてください!

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経営共創基盤(IGPI)

IGPIのインターンは4Daysのインターンです。

再生系の案件が多いため、いわゆる「オワコン」と思われるような業界の再生案件のお題が出されることが多いです。

思考力をフルに活用し、ファクトも収集していかないと十分な提案にはならないでしょう。

IGPIのインターンは3~4人一組のグループ編成で、1チーム当たり1人が次の選考に呼ばれると考えてください。

ジョブの次は2~3回のケース面接を経て内定が出ます。

ケース面接で落選する場合も結構多いのですが、ジョブ後のケース面接落ちでも冬以降の本選考で内定を勝ち取った人もいます。

ジョブ落ちをしたとしても諦めず、再度チャレンジができる会社と言えそうです。

まとめ

以上、コンサルティングファームのジョブ・インターン対策でした!

この記事をしっかり読んで、ジョブの雰囲気を予習しておきましょう!

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