サマーインターンで全落ち(全滅)したという学生へ。
内定の森から贈る渾身の激励記事になります。
サマーインターンで落選が続いた人も、上手くいった人も、これから就活を始める人も、この記事をしっかり読んで冬の本選考に備えましょう!
「またお祈りメール来た、、、」
「外資就活ドットコムの掲示板ではもう合格連絡来てるらしいのに、私には来てない、、、」
学生生活の中でメジャーになってきているサマーインターンですが、意外にも結構落ちるということが分かった人も多いのではないでしょうか?
今回、サマーインターンで全滅した/上手くいかなかった人向けに、内定の森から激励の意も込めて今回の記事を贈ります。
特に就活選抜コミュニティに入っていた人は、これが最も大きな原因になっているのではないでしょうか?
「おれFactLogicのエグゼ受かったし、外コン外銀とか余裕っしょ(マウント)」
「Alternative Internshipsとか外資就活アカデミアも受かってるし、私ほかの学生より優秀なのかも!(ドヤ)」
内定実績やインターン参加実績がなくて不安になる夏前のこの時期。
周りに対してマウンティングを取りたくなる気持ちも分からなくないですが、あくまで選抜コミュニティ合格は通過点でしかありません。
しかも選抜コミュニティ側としては合格実績を上げたいという意図があるので、ちょっとでも難関企業に受かる確率があると思われた学生は「とりあえず囲っとくか」と割と緩めに合格させてくれたりもします。
採点官側も学生(内定者)であったり、外資系企業の最新事情に疎い社会人が行っている場合もあり、必ずしも企業が見る合格判断軸と同じとは言えません。
しかし、学生側としては「選抜コミュニティに合格=就活の成功」と変なブランド意識を持ってしまうと、自分を過大評価して努力を怠ったり、自分を客観視するメタ認知力が養われなくなります。
就活はあくまで、企業側に「あいつを取りたい」と思わせられるかゲーです。
どんなに能力があっても、どんなに実績があっても、社員に「こいつとは働きたくないな」と思われればTHE ENDです。
「自分は社員にどう思われているか」
「どのようなコミュニケーションを取ると相手を心地よくさせることができるか」
この辺りをしっかり考えて、プライドを捨てて他人本位のコミュニケーションを取ることが第一です。
就活は受験勉強と似て非なるものです。
志望動機や自己PRのスクリプトを作って一生懸命暗記して、面接でも「御社を志望する理由は3つございます。1つ目にタフで刺激的な成長環境、2つ目に日本経済に貢献できること、3つ目に、、、」と話せば受かると思っていませんか?
確かに相手が人工知能であれば、それでもいいかもしれません。
しかし、いまの時代はまだ面接官は人間です。
面接官が「こいつ、面白そうだな」「こいつ、頭良さようだな」「こいつ、可愛がってやりたいな」と思ってくれれば、それで合格なんです。
多くの就活生は「実績でドヤ顔アピールする」「歯が浮くようなカッコいいセリフを模範解答通りに言う」「受験勉強のごとくがっつり対策する」ことが面接での必勝パターンだと勘違いしています。
違うんです。面接官に気に入ってもらえばそれでいいんです。
面接官は人間です。感情的な生き物です。
面接官の表情・目の動き方・うなずき方・笑顔の有無などから、面接官の今の気持ちを察して臨機応変に会話することが面接の必勝パターンです。
表情が曇っていたら会話をスパッとやめる、違う話題を言う。
興味を持ってくれたら、更に深掘りして話す。
こういった当たり前のコミュニケーションこそが、面接で受かる必勝法です。
確かに、多少は志望動機の練り上げや自己PRのスクリプトを用意しておくことは必要です。
ただ、ガチガチに対策せずに「当日の面接官と上手く会話をすることを心掛ける」気持ちは忘れないでください。
これは特にコンサルティング業界を受けている人にありがちです。
確かに就職偏差値が一般的に高いと言われ、しかも頭が良さそうで、周りから「え!あそこのインターン行ったの!すごい!」と言われるような業界なので、ブランド重視の学生からしたら魅力的な業界でしょう。
しかし、明らかに向いていない人はいます。というより、向いていない人のほうがほとんどです。
春先に選抜コミュニティに入ってケース面接対策をして、フェルミ推定の類題も解きまくって、ガチガチに対策を積んできて「これで対策は万全だ!」と思っている皆さん。
ぶっちゃけ、コンサルは「思考力」と「思考のセンス」が全てなので、付け焼刃の対策ではほぼ受かりません。
「思考力」はおおよそ10代のうちに9割程度は決まっており、「思考のセンス」は先天的な要素が大きいため、ぶっちゃけ向いていない人が3か月程度対策したからと言って受かるような業界特性ではないのです。
夏でコンサル業界や投資銀行業界を受けて全滅した人は、他の業界を秋以降はしっかり見てください。
それは別に「負け組」でもなんでもないです。
志向性的にベンチャー企業が向いている人はベンチャーに行くべきですし、日系事業会社が向いている人は日系企業に行くべきです。
副業が徐々に解禁されているこのご時世。
ベンチャー3社を掛け持ちしながら自分の裁量で働くようなライフスタイルのほうが、結果として外コン外銀よりも年収が高く、かつ自分の好きなように時間が使える働き方になるかもしれません。
今は「就職偏差値」という呪縛の中に囚われているかもしれませんが、それはあくまで幻想でしかありません。
もちろん外コン外銀を秋以降も受け続けることはOKですが、リスクヘッジとして他の業界もどんどん受けていくことをオススメします。
と、ここまで自己啓発のようなことばかり述べてきましたが「それでもコンサルのウィンタージョブや外銀のウィンター本選考は受けたい!」という人も多いはず。
確かに夏で結果が出なかった人でも、冬までに「勝ち筋」を見つけて内定をもぎ取っていった学生は数多くいます。
そんな内定者の知見を総合的にまとめると、以下の3点に集約されると思います。
サマーを通じて、意外と筆記試験やWebテストで落ちることを痛感した人も多いはずです。
筆記試験やWebテストは対策すればするほど伸びる分野(受験勉強と似ている分野)なので、筆記でボロボロ落ちた人は今から問題集をしっかりやっておきましょう。
外銀選考に特有ですが、エントリーシートで結構落ちてしまった人も多いのではないでしょうか?
エントリーシートに関しては、過去に内定の森でも多くの記事を書いているので参考にしてみてください。
ポイントとしては「模範解答ばかり書かないこと」です。
自分の持っている「ファクト」から、適切な「メッセージ」を抽出する中で、80%の妥当さと20%のユニークさを意識して書いてみてください。
ファクトが面白い場合はメッセージは妥当性重視、ファクトが普通な場合はメッセージとの繋げ方をユニークに、といった形で。
こちらは面接及びジョブ対策に直結します。
面接で落ちる人はおおよそ「社会人(年上の人)を喜ばせるような雑談力がない」という部分に帰結することが多いです。
その雑談力は、対社会人とのコミュニケーション経験の総量に比例して伸びるので、積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。
例えばHUB等のバーに行ってスーツ姿のおじさんと話してみる、就活サービスの講師と話して気に入ってもらう等、機会としては色々転がっているはずです。
騙されたと思って、一度やってみてください。
雑談力がない学生にとっては一番の特効薬になると思います。
もし社会人と出会う機会が少ないのであれば、ビズリーチ・キャンパスに登録して、どこの企業でも良いのでOB/OGや社員に会いまくってください。
そしてどんどんコミュニケーションを取ってみてください。
数を重ねていくうちにきっと見えてくるものがあるはずです。
こちらは能力や地頭はあるものの「就活でウケるメッセージや立ち振る舞いを知らない」という場合に使えます。
特にサマーインターンについて無知な状態で受けまくって落ちた人にとっては、これが対策方法としてベストかもしれません。
Goodfindやネクスベル等は有名だと思いますので、今回はそれ以外でおすすめできる就活サービスをいくつかご紹介します!
以上、サマーで全滅した就活生に贈る渾身の記事でした。
ぜひ自分を謙虚に見つめなおし、再起を図っていきましょう!