コンサルティング・ファームの選考はケース面接が第一と言われがち。
しかしまず突破しなくてはいけないのは書類です。
エントリーシートはほぼ全通の場合が多いので省略しますが、Webテスト・筆記試験はバッサリと落とされます。
インターン参加・内定獲得のためには筆記試験の通過が必須なので、時間のあるときにガッツリ対策をしておくことをオススメします。
ここで、各戦略コンサルティング・ファームのWebテストや筆記試験の出題状況をまとめました。
おまけとして、デロイト・PwC・KPMGといった総合コンサルティングファームのWebテスト形式もまとめてあります。
ビジネスケースを想定した筆記試験が課されます。
2018年卒までは完全に英語でしたが、2019年卒からは日本語が採用されています。
2020年卒においては「選考プロセスは全て日本語で行なわれます」と明記されているので、引き続き日本語でのテストとなるでしょう。
社員曰く「英語だけができる帰国子女が合格し、地頭のある純ジャパが落とされるのを防ぐため」とのことらしいです。
マッキンゼーの公式サイトに筆記試験の例題が出ているので確認してみましょう。
問題形式は大問3題の構成となっており、合計25問程度がマークシート形式で出題されます。
予習などは必要なく、問題ごとに置かれたケースの前提を踏まえつつ正しそうな答えを選んでいくという形式です。
ただし通過者においても回答が割れる問題が多々あり、大学受験と違って完璧な正解とは言えない選択肢が正解とされる場合があります。
例題を一周しながら、マッキンゼー的にどのようなロジックで正解が導かれるのかを確認しておきましょう。
BCGは就活生御用達のテストセンターを採用しています。
形式はSPIなのでオーソドックスな試験対策ができていれば問題ないです。
BCGはゴールドマン・サックスと同様にテストセンターのボーダーが高い企業として有名です。
テストセンターの使い回しについては色々な議論がありますが、BCGを通過すれば他の企業に結果を使い回すことを考えても良いでしょう。
内定の森でも以前SPIの使い回しについて記事を書いたことがあるのでご確認ください!
ベインはいわゆる「判断推理」や「クリティカルリーズニング」といった類の筆記試験が課されます。
問題の難易度がベラボーに高いわけではないのですが、その分ボーダーが高くなります。
マークシート形式で30問程度が出題されますが、ミスが許されるのは1~3問程度でしょう。
2~4問の前後に学生が多く分布しているので、その辺りが当落線上になります。
ベインの場合は夏に落選しても冬や春に再度受検することが可能なので、一回ダメでも次もチャレンジしてみましょう!
ATカーニーでもベインと同様に「クリティカルリーズニング」を中心とした問題が出題されます。
問題数としては25問程度で、こちらもマークシート形式です。
ATカーニーの試験は加点・減点方式が独特であるという特徴があります。
正解の場合は2点加算、空欄の場合は0点、不正解の場合は1点減算という方式なんですね。
ですので本当に自信のない場合は期待値的に考えて空欄にしておいた方がいいということになります。
ボーダーの感覚をつかむのは難しく、50点満点中35~38点ほど取れたらGoodなのではないでしょうか?
ATカーニーもベインと同様に再受検可能なため、どんどんチャレンジすることをオススメします。
実はADLは筆記試験やWebテストが課されません。
その分、エントリーシートの絞り込みが他のファームよりややきつめだと考えましょう。
ADLは理系院生が好まれる傾向があるので、文系学生はより注意してESを提出するようにしてください。
Strategy&はヒューマネージ社のテストセンター(TG-WEB)を課してきます。
同じ外資系というくくりで見ると、モルガン・スタンレーと同じですね。
科目としては言語と非言語のみですが、非言語内の四則演算は時間が足りない場合が考えられます。
普段から計算に慣れている理系院生はいいのですが、文系学生は少し頭の体操をしておいたほうが良いでしょう。
Strategy&は2019年卒からこの形式を採用していますが、実力のある学生がTG-WEBでバサバサ落とされています。
対策としては問題集をやるのは勿論のこと、モルガン・スタンレーを受検して形式に慣れておくといいかもしれません。
ローランド・ベルガーは自宅受検型のTG-WEBを出題してきます。
形式的にはStrategy&と一緒ですが、こちらは自宅で受検可能なWebテストになります。
ボーダーラインとしては7~8割が目安と思われ、一般的な対策をしておけば問題ないと思います。
Strategy&の問題と比べ、難易度や時間的にはある程度余裕があると思うので落ち着いて解くようにしましょう。
2020年卒以降からはWebテストが課されるようになりました。
形式としてはSPIで通常のテストセンターです。
科目としては言語・非言語・構造把握・性格の4つで、BCGと同じテスト科目となります。
ボーダーに関してはそれほど高くないと言われており、7割前後と思われます。
アクセンチュアの戦略部門は一般的な玉手箱が出題されます。
自宅受検型で言語・非言語・性格の3科目が課されます。
実際にハイレベルな学生もWebテスト落ちしている例がチラホラありましたので、念入りな対策が必要です。
IGPIは例年筆記試験・Webテストの2段階構成で書類選考がおこなわれます。
まずは会社説明会の後に続いて筆記試験が実施されます。
形式としては非言語と英語がミックスされたような問題で、マークシート25問程度が出題されます。
問題の難易度としてはやや易しい部類に入るため、全問正解を目指して頑張りましょう。
その後別日に自宅受検型のWebテストを受ける必要がありますが、こちらは簡単な判断推理のような問題が出題されます。
ベインやカーニーの対策をしていれば通過は難しくないレベルの難易度なので、落ち着いて解くことが求められます。
総合コンサルティング・ファームの雄であるデロイト。
デロイトは自宅受検型のTG-WEBになります。
科目は言語・非言語・英語・性格の4科目です。
ローランド・ベルガー等他のコンサルティング・ファームで課される形式と同じなので、コンサル志望者なら受けているうちに慣れてくると思います。
自宅受検型のオーソドックスな玉手箱です。
言語・非言語・性格の3科目が課されており、難易度は並からやや平易に分類されるでしょう。
非言語は図表の読み取りが課されますが、基本的に外資系他社のテストと似通っており、他の企業も受けていれば同じ問題に遭遇することも多いはず。
こちらもPwCと同様に自宅受検型の玉手箱です。
形式としては言語・非言語・性格の3科目が基本ですが、時期によっては英語が追加で入る場合もあります。
難易度としては並程度です。
KPMGの特別な対策というよりも、他のファームと合わせた玉手箱対策をしていれば問題ないでしょう。
ここで、内定の森がオススメしたい問題集を紹介しましょう。
マッキンゼー、ベイン、ATカーニー等のクリティカルリーズニング対策に使えるのはGMAT対策本です!
このGMAT対策本の中のクリティカルリーズニングの章をやっておくことをオススメします。
ただあまりやり込みすぎると言うより、問題の感覚をつかんでおくことに力点を置いてください。
というのも大学受験と違って正解が厳密に決まるわけではないので、何となくの感覚をつかんでおくことが重要なんですね。
他にも不安だったら「判断推理」などの問題集を追加でやっておくのも気休めになるかもしれません。
他の玉手箱やTG-WEBといったWebテストは一般の問題集をやっておくことで十分対策になるでしょう。
以上、コンサルティング・ファームの筆記対策についてまとめました!
しっかり対策をして足切りされないように注意しましょう!
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